転生したら異世界だったので、とりあえず平民やってたのですが。
(いや、ただ単に恐れ多すぎただけですので)

なんて言えずに曖昧に笑っていると、フィールが話を変えてきた。


「貴方のお名前を、教えていただけますか?」

「あ、はい。ティア・ホルストといいます」


私が名前を告げると、フィールとプリンセスが目を合わせ、小さく頷いた。


「では、ティア様。単刀直入にお聞きします」

「は、はい」


真剣な瞳で見つめられ、緊張してしまう。どんな事を聞かれるのか分からずに、黙ってフィールの次の言葉を待った。


意を決したように口を開いたフィールの口から発せられたのは、予想もしていなかった言葉だった。



「ティア様は、転生者ですね?」
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