転生したら異世界だったので、とりあえず平民やってたのですが。
言い合う2人を見つめながら、私は首を傾げた。
(この2人…どういう関係で、どういう役職の方なのかしら?)
しばらくすると、話終わった王子様が、その場にいる野次馬全員に聞こえる声で話し始めた。
「大変お騒がせしました。後の処理は兵が行います。壊れた品などは、後ほど交換させましょう。どうぞご安心下さい」
王子様がそう言うと、辺りがざわつき始めた。野次馬達が王子様の顔を見て、何かに気づいたようだった。
「あの人、どこかで見たような…」
「もしかして、あのお方じゃないか!?」
「いやいや、まさか…」
騒ぎはどんどん大きくなり、王子様が困った様な顔をした、その時。
「静粛に!」
辺りを一瞬で静まり帰らせたのは、この国で1番位の高い騎士団、ダイヤの騎士団団長、ディヤンだった。
滅多にお目にかかる事はできず、私もこんなに近くで見たのは初めてだった。
そして、その後ろに控える人物を見て、私は目を見開いた。多分、その場にいた全員が、私と同じ顔をしていただろう。
煌めく黒髪に、虹色の輝きを放つ瞳。この場にいる全員を魅了したそのお方は、この国のプリンセスだった。
プリンセスが王子様の前に立つと、王子様は跪いた。
「…何があったのですか、フィール」
(この2人…どういう関係で、どういう役職の方なのかしら?)
しばらくすると、話終わった王子様が、その場にいる野次馬全員に聞こえる声で話し始めた。
「大変お騒がせしました。後の処理は兵が行います。壊れた品などは、後ほど交換させましょう。どうぞご安心下さい」
王子様がそう言うと、辺りがざわつき始めた。野次馬達が王子様の顔を見て、何かに気づいたようだった。
「あの人、どこかで見たような…」
「もしかして、あのお方じゃないか!?」
「いやいや、まさか…」
騒ぎはどんどん大きくなり、王子様が困った様な顔をした、その時。
「静粛に!」
辺りを一瞬で静まり帰らせたのは、この国で1番位の高い騎士団、ダイヤの騎士団団長、ディヤンだった。
滅多にお目にかかる事はできず、私もこんなに近くで見たのは初めてだった。
そして、その後ろに控える人物を見て、私は目を見開いた。多分、その場にいた全員が、私と同じ顔をしていただろう。
煌めく黒髪に、虹色の輝きを放つ瞳。この場にいる全員を魅了したそのお方は、この国のプリンセスだった。
プリンセスが王子様の前に立つと、王子様は跪いた。
「…何があったのですか、フィール」