サンタさんからのプレゼント
2人でご飯行けなくても、LINEなくてもバイトで会って話せたらそれでいい。



「たしかに、気まづくなっちゃうよね。」



私はなんともないように振る舞えるけど、三多先輩はそういうの苦手そうだし。



『卒業して会わなくなって、新しい生活でまた違う人と巡り会うでしょ?
そしたら三多先輩のことなんて忘れちゃう。』



だって昨日の夜ご飯何食べたかも忘れちゃう私だからって少し笑って手元のいらないメモをクシャリと握った。



「もうそんな寂しいこと言わないで。」



『寂しくないですよ。
あと1年、私は楽しみますから。
ほら、時間だ。タイムカードきりましょ。』



23時閉店時間だ。
早く帰って、早く寝よう。



色々考えちゃうから。
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