空はここでも

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「はぁ・・・はぁ・・・。」
バイト終わり、私は走りながら帰っていた。
駅に近いコンビニでバイトをしていて、今日は夜十時まで、その後すぐに帰ったら大丈夫なんだけど・・・つい、バイト仲間と話してしまい、遅くなってしまっていた。
そんな時、今日帰りに通った、細い道が見えた。
「あっ・・・。」
夜遅いからかすごく暗い。
でも、早く帰らなければならない。
私は冷静さを失っていた。
だから、その道に入った。
あの時は奏がいたから良かったがやはり、一人だと少し怖いし、もっと不気味に感じた。
その時、後ろから・・・
「相変わらず雨佳は不注意だなぁ。」
と男性の声が聞こえた。
誰！？私は後ろを振り返ったがいない。
そして私は前を向いた。
そこには黒いフードを被った男性が立っていた。
「本当に、危険。」
顔は見えなかった。
でも、ニヤついた口は見える。
怖い・・・逃げなきゃ。
私はそう思っているのに、恐怖で動けなかった。
そして、目をつぶった時
ガッ
口を塞がれた。布か何かで・・・
その瞬間、ふらっとしてしまい口を塞いだ男性に体を預けてしまった。
すごく・・・眠い・・・起きなきゃ。
でも、そう考えてる時に眠くなり目をつぶってしまった。
「・・・は・・・い」
男性が小さな声で呟いた。
私はほぼ寝てしまっていて、聞こえなかった