rain
☆7
「……すっかり梅雨だなぁ」
差した傘の下から、そっと窺うように空を見上げれば
さっきよりも荒れた空模様が広がっていた
段々強まる雨足
ひどくなる前にと歩くスピードをあげる
「ん?」
ふと、視界の端に入った「それ」に足を止める
電柱の陰に丸い物体
「…?」
なんだろうと近づいてみてみれば
「……黒い、毛玉?」
……違う、これ……
「……猫?」
子猫だ
そっと手を伸ばして持ち上げる
あまりに軽くてびっくりする
「…大丈夫?」
抵抗もせず、大人しく膝の上で丸まる子猫
思わず問いかければ
弱々しい鳴き声が返ってきた
よく見れば震えてる
「…」
周りを見渡す
母猫らしき猫もいない
どこかの家から逃げ出したような感じでもない
「…」
かばんからタオルを取り出して
震える子猫の身体を包み込み
腕に抱いて立ち上がる
雨がひどくなる前に
急いでその場を後にした
差した傘の下から、そっと窺うように空を見上げれば
さっきよりも荒れた空模様が広がっていた
段々強まる雨足
ひどくなる前にと歩くスピードをあげる
「ん?」
ふと、視界の端に入った「それ」に足を止める
電柱の陰に丸い物体
「…?」
なんだろうと近づいてみてみれば
「……黒い、毛玉?」
……違う、これ……
「……猫?」
子猫だ
そっと手を伸ばして持ち上げる
あまりに軽くてびっくりする
「…大丈夫?」
抵抗もせず、大人しく膝の上で丸まる子猫
思わず問いかければ
弱々しい鳴き声が返ってきた
よく見れば震えてる
「…」
周りを見渡す
母猫らしき猫もいない
どこかの家から逃げ出したような感じでもない
「…」
かばんからタオルを取り出して
震える子猫の身体を包み込み
腕に抱いて立ち上がる
雨がひどくなる前に
急いでその場を後にした