rain
……
……

…………ね…

…………眠れない…


ベッドの上

すぐ傍の秋鳴を意識してしまって…



「……あの、秋鳴」

「なんだよ」

「き、緊張して……ね、寝れないので
やっぱり私、床で……」

「………緊張?なに?意識してんのかよ」


起き上がった私

背を向けていた秋鳴が
ちらりと私に顔を向ける


「……。…………うん」

「……」


赤くなりながらも
素直に答えた私に秋鳴は目を丸くした


「……前は、気にもしてなかったくせに」

「だ、だって……今は……
…………ふたりっきりだから……」

「……。手、出して欲しいのかよ」

「…」


肯定も否定もしない私を見て
秋鳴は体を起こして


「…言っとくけど
お前が嫌がらないなら
俺、すぐにでも手出すぞ」

「……っ?!」

「何も言わないなら嫌じゃないって受けとるけど?」

「…」


真剣な顔で言ってくる秋鳴に
私の体温はさらにあがって


それでも


「……」


無言で頷く私に

秋鳴はまた目を見開いて


それから


「っ!」


堪え切れずと言った様子で

私の体を引き寄せて、噛み付くようにキスをした



「……知らねーから、どうなっても」



余裕のない声で呟いて


秋鳴は私をベッドに押し倒して


また唇を奪った
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