僕の幸せ

「隼人……何するんだよ」

「え?サッカー」

サッカー……か。俺らが小さい頃よく遊んでたやつだな。

「じゃ、普段のこと話しながらパスパスしようぜ。俺からな」

「分かった。」

俺は普段面白いことなんてないから隼人を喜ばせられるか分からない。

「じゃ、流唯。最近何かあったか?」

「特に。隼人は何か面白いことあったか?」

「んー、面白いことか。」

「うん。面白いこと」

「あ、面白いこと…とは言えないけど、お前を
笑顔に差せられるのが面白いというか、楽しいというか……現にお前笑ってるじゃないか」

……え?俺が、笑ってる?

「面白くない冗談だな。」

「いや、本当だぜ?1回自分の顔触ってみろよ」

嘘に決まっ……。うそ、だろ。
本当に笑ってる。

「な、なんで」

「そりゃあ、楽しいからだろ。お前と学校にいた時、俺と話してても楽しくないなさそうだったし。」

「あは…は」

「でも、良かった。今お前笑ってるじゃん。笑ってるって言うことは俺といて楽しいって言うことだよな?」

否定はしない。

「否定はしない」

「しかも、俺が気づかないと思ったのか?
さっき、お前「俺って笑えてるか?」って聞いてきたろ?まぁ、俺はお前の日常生活の中で笑っているのは知らないけど、笑えてないというのは分かるんだ。幼馴染なめんなよ」

「だからな、流唯。無理して笑わなくていいんだ。楽しいと思ったときに笑え。その笑顔の方が似合う。」

恥ずかしいやつ。でもスッキリした。本当にお前は良い奴だ。いい幼馴染だ。

「ありがと。少しスッキリした。」

「少しだけかよ」





笑えるのは、楽しんでる証拠
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