そして、君に恋をした
願うのであれば、僕はもう少し強くなりたい。
僕は、はっきり言って、自分が今すぐ変われるのかはまだ自信がない。
きっと、これから先出会うものによって僕も変化をしていくんだと思う。
僕の前にどんな物が待っているのか分からないが。
僕がどうなるのか、僕自身まだ知らない方がきっと幸せなこともあるんだろうと思う。
幸せの形は人それぞれ形が違う。
僕は、万年筆を握りこの世界の深い部分をこれから探究していこうと思う。
僕と令奈は似ているが。
──令奈の方が、
断然、僕よりも勇敢だ。
だけど、僕は令奈に負けないことが一つだけある。
僕が、令奈を思う強い気持ちだ。
今は誰よりも負けない自信がある。
君は僕に落ちなかったが。
僕は君に落ちた。
一瞬で落ちた。
あの日、あの川で、
君の温かな唇が触れた瞬間から。
僕はもう一度目覚め。
僕の中で枯れていた感情が青葉に変わり。
僕の胸に温かな小さな赤い火が灯った。
僕には君が白い羽が生えている天使のように見えた。
──そして、君に恋をした。