そして、君に恋をした
●第四章
太宰さんがいなくなってから三日後。
私は学校の帰り道、勢いつけて逃げるように走っていた。
学校はやっぱり大嫌いだ!
令奈が肩で大きく息をしている。
集団無視、筆談用のノートに悪口がぎっしり、私物が失くなる……。
何も変わらない毎日。
嫌な事がずっとずっと続く……。
もう、限界!
私は、また、この川に来てしまった。
ここは、玉川──。