そして、君に恋をした


──しばらくすると、



あなたの顔が赤くなった。



胸に手を当て、私は安心をした。



私はあなたが生きていると確信をした。




生きていて良かった。




──彼が、生きていて。



あなたは私に手を伸ばしたが、私は耳が聞こえないことを知られるのが恐くて。



立ち去った。


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