そして、君に恋をした
●三日目
──三日目・(木曜日)
空の色が変わり始める。
薄暗い色から、明るい色へ──。
眩しい光に誘われるようにいつも同じ時間に自然と目が覚める。
あっー……、もう、朝なんだ。
毎朝、私は太陽が昇り始める頃の時間があまりすきじゃない。
ああ、今日も……、また始まるんだ。
そう、思うと。
このベッドから起き上がる時が苦痛でたまらない。
どこかで、今日を迎えることができるのは奇跡なんだという言葉を聞くと──。
私は、今日という日が来たことを心から素直に喜べずに、
ぐたぐた……と思う。
毎日が辛い、毎日が辛い……。
また、今日も来たんだ……と考えてしまう。
どこか、ひねくれているんだろうか?
こんな私の考え方は──、私、
間違っているんだろうか……。
わかってる、わかってる、わかってる。
こんな風に毎日を喜べない自分が辛くて、嫌なんだ。
──だから、私は、いつも、いけない人間のような気がして、……たまらない。
朝の自分の身支度さえ苦痛だ。