そして、君に恋をした

令奈と目が一瞬合った。



僕はお母さんとの会話を一切聞いていないよ。



……聞いていない。




知らない、知らない。




西川くんのことも……。





何もしらない……。




そうだ。




【台所の机の上にお母さんが作ってくれた令奈のお昼ご飯があるよ】




自分の部屋に逃げよう。


バタン。


扉を閉めた。


まただ、


令奈の頬に涙の跡があった──。



何かあったんだろうか。


< 89 / 110 >

この作品をシェア

pagetop