あたしが髪を切ったわけ
「部長が今朝、家で倒れて入院した」
言ったのは、池森先輩だった。
今から様子を見に行くけど一緒に行くかと言ってきた。
よく意味が飲み込めないまま、あたしは一緒に行くと答えた。答えたような気がする。
そのとき一緒にいたエッちゃんとトモも行くことになった。
池森先輩は顧問からも様子を見てくるように頼まれたらしい。
運河沿いにある市立病院へバスで近付くにつれ、だんだんとあたしの中で奴が入院したと言う事実が現実感を伴ってきた。
急に不安感が押し寄せる。
ぞくぞくと背筋に虚無が押し寄せて・・・
病院の受け付けで名前を記入して、エレベータで4階へ、407号室、2人部屋、ドアの名札は奴の名前だけだ。
池森先輩がドアをノックして入る。続いてエッちゃん、あたし、そしてトモの順。
白い病室。
2つあるベッドの窓際に、入って来たあたしたちの方を見ている奴が横になっていた。
言ったのは、池森先輩だった。
今から様子を見に行くけど一緒に行くかと言ってきた。
よく意味が飲み込めないまま、あたしは一緒に行くと答えた。答えたような気がする。
そのとき一緒にいたエッちゃんとトモも行くことになった。
池森先輩は顧問からも様子を見てくるように頼まれたらしい。
運河沿いにある市立病院へバスで近付くにつれ、だんだんとあたしの中で奴が入院したと言う事実が現実感を伴ってきた。
急に不安感が押し寄せる。
ぞくぞくと背筋に虚無が押し寄せて・・・
病院の受け付けで名前を記入して、エレベータで4階へ、407号室、2人部屋、ドアの名札は奴の名前だけだ。
池森先輩がドアをノックして入る。続いてエッちゃん、あたし、そしてトモの順。
白い病室。
2つあるベッドの窓際に、入って来たあたしたちの方を見ている奴が横になっていた。