女の子のミカタ
そうだ!

どーせ夢なら、暫く女に成り切って遊びまくった方が得だ。


俺、一度で良いから悪女になって馬鹿な男をたぶらかしてみたかったんだよねー。


どーせ夢なら楽しまなきゃ!

それに、上手い具合にカモもいるし……。



「ねぇ〜。」

背後に居る男の方を向き、吐き気がしそうなくらいの声色で俺はカモ、じゃなく……男に身体をピタっと寄せ、わざと胸を押し付けた。


「ん?」
男は鼻の下を伸ばしながらニヤついている。


「そーなのぉ。今日むしゃくしゃする事があってぇーよかったら話し聞いてくれるぅー?」
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