女の子のミカタ
千夏は一瞬、身体を強張せながらも、次第に落ち着き黙って話しを聞いてくれた。
「……俺、待つから。」
「あおちゃん?」
千夏は涙で瞳を潤ませながら不安そうに俺を見つめる。
「もう今日みたいな事は言わないから。絶対に。そんで俺いつまでも待つから。だから、嫌いにならないで下さい。」
そう言って、俺は、頭を下げた。
今、千夏の顔を直視出来ない。
不安でいっぱいで……。
罪悪感が押し寄せてくるから……。
けれど、千夏からは何も返ってこない。
その沈黙がさらに俺を不安にさせた。