女の子のミカタ
出てくる言葉はこんななばっか……。
「…そんな……」
千夏は大きな瞳を潤ませて俺を見つめる。
「悪い……今日は帰るわ」
それだけ言って俺は伝票と上着を持ってレジに向かった。
イライラした……。
こんな事に焦っている自分が虚しくて、情けなくて堪らない。
千夏がまだ身体を許してくれないのが不安になる……
俺一人だけが本気になってる様で……
不安で……
不安で……
不安で、堪らない……。
自分だけの物っていう確かな証拠……
自信が欲しい……。