キャンディー
今、奈菜の右手は拓也の左手によって捕まれてる。
拓也は、奈菜の右手を引っ張り無口のままマンションの中へ行く。
奈菜は、少しだけ拓也の顔を見た。
あたしのせいで拓也くんは怒ってるの!?って顔でね。
そして…
エレベーターに乗る。
あたしは、この時思った。
やっぱり、女と男の力は違うなぁ~って。
乗ってる人は、あたしと拓也くんの2人だけで…
今、すっごぃ気まずい雰囲気。
2人とも、顔を合わせないようにしていた。
っで、エレベーターから降りて今、俺の家の玄関のドアを開けた。
奈菜は、玄関の前で立ち止まる。
『おぃ、入れよっ』
『………………。』
奈菜は、黙ったまま拓也の家に入る。