キャンディー
すると、どこからか聞こえてきた。
『グゥ~』
ん、何この音?お腹の音?
あたしじゃないよね……。
辺りを見回すと目の前の男が、お腹を押さえていた。
お腹空いてるのかな?
あたしゎ、ポケットの中から苺ミルク味のキャンディーを取り出し、手で握り閉めた。
でっでも、怖い人だったらどうしよう……。
あたしは勇気を振り絞ってその男の服の袖をちょっと引っ張ってみた。
当然、その男はこっちを見た。『なんか用?』みたいな感じでね。
っで、あたしは握り閉めたキャンディーをゆっくりと開いて話してみた。