雨のリフレイン
「なるほどね。水上先生は仕事の鬼だから…
でもね、今思うとわかるのよ。水上先生時々、病院の廊下にいた看護学生の集団を優しく見守っていたの。きっとあの中にはあなたがいたのね。
携帯の待ち受けはウェディングフォトだし」
「それ、僕も見たよ。水上と二人で飲んだ時に。散々ノロケ話を聞かされた。アイツがあんなに女の子のことを夢中で話すなんてって驚いたよ。よっぽど柊子さんに惚れ込んでるんだね。だから、絶対に大喜びするよ。間違いない。僕が保証する」
香織と團の証言に衝撃を受ける。いつだったか母も言っていた。口下手だけど、ちゃんと態度で示してたと。
…洸平さん。会いたい。
好きの一言が欲しかった。だけど、実際は周囲が気づくほどの愛情をかけてもらっていた。
気づかなかったのは、当の柊子だけ。恋愛偏差値の低さに呆れてしまう。
一日も早く会いたい。
でも、今は赤ちゃんを守る。
その為に、ただじっと、嵐が過ぎ去るのを待つから。
でもね、今思うとわかるのよ。水上先生時々、病院の廊下にいた看護学生の集団を優しく見守っていたの。きっとあの中にはあなたがいたのね。
携帯の待ち受けはウェディングフォトだし」
「それ、僕も見たよ。水上と二人で飲んだ時に。散々ノロケ話を聞かされた。アイツがあんなに女の子のことを夢中で話すなんてって驚いたよ。よっぽど柊子さんに惚れ込んでるんだね。だから、絶対に大喜びするよ。間違いない。僕が保証する」
香織と團の証言に衝撃を受ける。いつだったか母も言っていた。口下手だけど、ちゃんと態度で示してたと。
…洸平さん。会いたい。
好きの一言が欲しかった。だけど、実際は周囲が気づくほどの愛情をかけてもらっていた。
気づかなかったのは、当の柊子だけ。恋愛偏差値の低さに呆れてしまう。
一日も早く会いたい。
でも、今は赤ちゃんを守る。
その為に、ただじっと、嵐が過ぎ去るのを待つから。