雨のリフレイン
山田と別れ、時計を見る。
一度マンションに戻ろうかと思っていたが、横浜に午後に着くためには時間がない。

桜木にも会ってお礼を言いたかったが、すでにアメリカなのでお礼の手紙を送った。


「…じゃ、行こうか」
お腹の赤ちゃんに言い聞かせるようにつぶやいて、柊子は光英大学病院を後にした。


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