雨のリフレイン
そんなことを思ってグズグズしていたら、鈴枝が現れた。
それで柊子が会いたがっていた理由は鈴枝の件なんだと思い誤った。
今度こそ、ダメだと思った。あの女が絡んで柊子や信子に嫌がらせをしたなら、もう、二人に愛想つかれてしまうと。
俺はもう、終わりだ。二人に見捨てられる。
そう思っていた。
やっと鈴枝の件を収め、柊子が会いに来てくれる。今日は朝から落ち着かなかった。
まずは卒業式の日の失態を詫び、鈴枝の件を詫び、とにかく謝って許してもらうつもりだった。
俺は欠陥品だ。両親にすら愛されなかった。愛され方がわからない。馬鹿みたいにずっと柊子からの愛だけは不変だと思っていた。
愛し方も下手だ。翔太みたいにあからさまに愛情を示すことは出来ない。それでも誰よりも大事にしていたつもりだった。
それが伝わっていなかった事に癇癪を起こすんじゃなく、キチンととことん話をすれば良かった。
そうすれば、こんなすれ違いもなく、鈴枝に付け入る隙も与えず、柊子を傷つけることもなかった。
それで柊子が会いたがっていた理由は鈴枝の件なんだと思い誤った。
今度こそ、ダメだと思った。あの女が絡んで柊子や信子に嫌がらせをしたなら、もう、二人に愛想つかれてしまうと。
俺はもう、終わりだ。二人に見捨てられる。
そう思っていた。
やっと鈴枝の件を収め、柊子が会いに来てくれる。今日は朝から落ち着かなかった。
まずは卒業式の日の失態を詫び、鈴枝の件を詫び、とにかく謝って許してもらうつもりだった。
俺は欠陥品だ。両親にすら愛されなかった。愛され方がわからない。馬鹿みたいにずっと柊子からの愛だけは不変だと思っていた。
愛し方も下手だ。翔太みたいにあからさまに愛情を示すことは出来ない。それでも誰よりも大事にしていたつもりだった。
それが伝わっていなかった事に癇癪を起こすんじゃなく、キチンととことん話をすれば良かった。
そうすれば、こんなすれ違いもなく、鈴枝に付け入る隙も与えず、柊子を傷つけることもなかった。