雨のリフレイン
全て、俺のせいだ。


後悔がとめどもなく洸平を襲う。


「あの、水上先生。
柊子さんにどうしても会いたいと。事故に遭われた方が…」

看護師が困りかねた様子で、恐る恐る洸平に話しかけてきた。

「まだ、意識が戻らないから、お断りして」
「もちろん、お断りしたんですが。どうしてもって聞かなくて。先生から言って頂けませんか?」

多忙な看護師にいつまでも相手にさせておくのも悪いので、洸平は、渋々その人物に会うことにした。


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