そばにはいれないから。



「咲良ちゃん、どうしたの〜?」

騒ぎを聞きつけて、後藤さんがやってきた。


その後ろから追いかけてきた誠也もやってくる。



「こないでって言ってるじゃん!」


こんなに早くバレるなんて思わなかった。

バレても、自分が死んだ後だと思ってたのに。



「お願いだからこないで!!!」


そう言い放って、布団をかぶった。


なんで?

あたしはもう誰とも会う気はなかったのに。


あたしの決断は何だったの。


「おい、咲良!」


その後も少し声が聞こえたけど、後藤さんがなんとかしてくれたみたい。


あたしは聞かないように耳を塞いで、目を瞑ってたらいつの間にか眠ってたみたいで

気がついたらお母さんがいた。



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