そばにはいれないから。
「ごめん、咲良、あたし今日ちょっとこれから用事あってもう帰らないといけないんだ。」
と愛。
「そっか。愛こっから一人で駅まで行ける?」
愛は、超がつくほどの方向音痴。
道を覚えることができない。
「いけるよ、大丈夫。」
「え、いや、怖い怖い。」
どっちだっけーって電話してくる姿が見えてるもん。
大丈夫だってと、数回やりとりを繰り返すと
「じゃあ俺一緒に帰るわ。」
渚くんがそう一言。
「え、いいの?」
「うん。じゃあ、また来るわな。」
「うん、ありがとう。」
愛と渚くんは2人で病室を出ていった。
それと同時に誠也はトイレに。
「ねえ、咲良、最近あの2人怪しいと思うんだけど。」
「えっ!そうなの。」
そんなの、全然知らなかったからびっくり。