そばにはいれないから。




「でも、おっちょこちょいの愛には渚くんくらいしっかりした人がいいのかもね。」

「そうだね。」


渚くんは本当にしっかりしてるからなぁ。


愛の事、任せられる。



「じゃあ結依には、誠也の事お願いしよっかなーなんて。」


誠也がトイレに行っていないからってそんな事を結依に言ってみる。


「……………何言ってんの。」


「結依なら、誠也の事、任せられる。」


結依もすごくしっかりしてるし、誠也との関係も長いから安心。


「そんなこと言わないでよ。」


結依がそう言った時に、誠也が帰ってきたからこの話はおしまい。


「今のは終わりね。」

あたしがそう言うと、結依はちょっと不満そうに頷いた。


「何が終わり?」


「ううん、何でもない。」


あたしが言うことじゃないんだろうけど。


何であれ、もうこの世界に後悔は残したくないから。



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