そばにはいれないから。



とりあえず、書きたい人の名前は書いた。


お母さんとお父さんと冬馬。

誠也、結依、愛。


渚くんにも、書こうかな。



「…………はぁっ。だめだ。」


こりゃ、ダメだ。


信じられないくらい泣けてくる。


ペンと紙を机の上に置いて、寝転がった。


涙ってなくならない。

病気になって確認できた事。



「…………やばっ。」


遠くから聞こえてくるお母さんの声。


急いで片付けて、横の棚に入れた。



生きてる間に見つかるほどかっこ悪い事ないもんね。



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