そばにはいれないから。
もう全部全部最後なんだなって思うと、誰の顔を見ても泣きそうで
誠也の顔なんかまともに見れなかったけど、今日という瞬間を噛み締めた。
2度とこない今日という日。
「じゃあな、また明日。」
「うん、またね。」
駅でお別れする時、こんなに辛い別れがあるんだって苦しかった。
けど、必死に笑顔を作って手を振った。
電車から降りた瞬間。
涙が止まらなくなった。
「っ…ズズズッ、っ。」
駅から号泣して帰ってる女子高生。
自分の事、やばいやつだなって思いながら、止まらない涙を拭って家まで歩いた。