そばにはいれないから。




「っはぁっ?嘘だろ?」

「嘘じゃないよ、本当。」


ううん、全部嘘。

誠也意外に好きな人なんて出来るわけない。


って言いたい。



「好きじゃなくなったの。」

あたしの言葉に頭を抱える誠也。


「そんなん、信じられるかよ………。」

誠也のこんな顔、初めてみた。


「俺はお前が好きだよ。

昔からずっと今も変わらず。ううん、昔よりもずっと好き。」


目を真っ赤にさせて、想いを伝えてくれる。


嬉しい、嬉しすぎるよ。


だけどね、ダメなの。



「あたしはもう決めたから、別れるって。」


そう言ってあたしは河原から走り出した。


早く早く誠也の前からいなくならないと、誠也の前で泣いちゃいそうだったから、、



< 21 / 169 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop