そばにはいれないから。
「…………いつから、気付いてた?」
1日、いつも通りに振る舞ってた自信があった。
なのに誠也には気付かれた。
「朝からなんかおかしいなって思ってたよ。けど、昼飯食わねえし、アップの時の息切れひどいし、電車乗ってすぐ寝てたから、もう絶対だなって思った。」
「そっか、そうなんだ。」
誠也の幸せを願って別れた。
誠也にあたしのこと嫌いになってもらいたくて、別れた。
なのに、変わらず誠也に心配かけてるし
絶対嫌いになんてなってくれてない。
そう思ったら、情けなくて
涙が溢れてきた。