そばにはいれないから。
ピーーーンポーーン
俺がインターホンを押して数秒後、インターホン越しに咲良のお母さんが出て、
『誠也くん!?』
とすごい驚いて、家の中からバタバタ足音が聞こえてドアが開いた。
「誠也くん?咲良!!」
咲良のお母さん。
やっぱり咲良と似てて、顔もだけど反応とかそっくり。
「咲良、すごい熱で。」
「え!大変!!ごめんね、誠也くん。」
「いえ、俺は大丈夫なんですけど、今めっちゃ寝てるし、よかったら俺このまま部屋まで運びます。」
結構揺れてるし、今こうやって普通に話してても起きないって事は、相当しんどいんだな。
「えっ、あっ、じゃあお父さんもいないし、お願いしようかしら!」
「じゃあ、失礼しますっ。」
咲良の家に入るのは、いつぶりだっけな。