そばにはいれないから。



家に帰ってきて、自分の部屋に戻る。


「はあっ…………。」

もっともっと生きたい。


まだ死にたくない。



「咲良、晩ご飯食べれる?」
 
ドアの向こうから聞こえるお母さんの声。


「いらない。」


まだ17歳なのに。

なんで、死ななきゃいけないの?



なんで病気はあたしを選んだの?


なんであたしなの?



どんなに叫んでも、この現実は変わらない。



そんな事もう分かってるはずなのに


叫ばずにいられない。




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