そばにはいれないから。
第二章

ありがとう





今日は6月、初め。


余命宣告を受けて、約2ヶ月。



あたしの体の異変が、異変ではなくなってきた。


「思ってたよりも進行が早い。」

また、病院で言われてきた。


もう、死に向かってる事に恐怖はないって言ったら嘘になるけどなんか強くなれた気がする。



「咲良?大丈夫?」


「大丈夫大丈夫。学校行ってくるね。」


最近、さらにお母さんの心配は増してて

1日数回は、大丈夫?ってメールが来る。



「うん、いってらっしゃい。」


試合まであと2週間。



試合の次の日に入院する事が決まってる。


あと少しの学生生活。満喫する。



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