そばにはいれないから。



女子が午前中からだから、会場に入ったらすぐ着替えてアップをする。

今日はなんか調子良さそう。


アップを終えて観覧席の方へ行くと


「ねね!!!ねね!!!」

と冬馬が走ってきた。


「冬馬来てくれたの。ねねくさいけど大丈夫?」

そう言って冬馬を抱き上げる。



「だいじょぶ!!ねね、頑張って!」

小さい子って本当に純粋で可愛い。


「ありがと冬馬。」

あたしはそう言って、冬馬の後ろにいたお母さんと、お父さんに目を移した。


「お母さん、お父さん。ありがとう。」


「頑張ってね。」

「応援してるからな。」


「うん。」


あたしの剣道生活を全てかけて、このチームを1つでも上へ連れて行く。



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