鴉と白骨は、寂しがり屋の魔女に恋をする



 「空澄にはこれ。遅くなったけど誕生日プレゼント」
 「ありがとう。私も開けてみる。」


 空澄は彼から貰ったプレゼントを丁寧に開封した。すると、そこには丸いガラス細工が入っており、革製の紐もあった。


 「これは………ペンダント?………わぁ……中に何かある!」
 「これは宇宙ガラスっていうんだ。この丸の中に宇宙のような惑星や星達が入ってるんだよ」
 「………綺麗………青緑の綺麗な惑星がある。本当に宇宙みたい」

 
 空澄はそのガラスを手に取り夜空に浮かべた。公園の街灯から光が入り、キラキラと光っていた。まるで夜空に惑星が浮かんでいるようだった。


 「素敵なプレゼントありがとう。大切にするね」
 「………うん。喜んで貰えてよかったよ」


 空澄は宇宙ガラスをひとしきり見つめた後、箱に戻そうとした。割れてしまっては大変だと思ったのだ。けれど、そこから璃真がひょいとそれを取って「つけてあげるよ」と、空澄の首にかけてくれた。
 落ちてしまわないか心配したけれど、自分の胸の辺りで輝く宇宙を見ると、自然と笑みがこぼれる。


 「やっぱり、綺麗だね…………っっと、ど、どうしたの?」




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