鴉と白骨は、寂しがり屋の魔女に恋をする
「たぶん防げないんじゃないかな」
「………死因は?」
「それはさすがにわからないかな。でも、病気ではなさそう。事故とか事件にあうとか………あ、でも何かあのジロジロと見ている外人の魔王が何か関係してそう。今、そう思った」
「……じゃあ、あいつに聞いて………」
「いや……そうじゃない、と思う。あいつは死ぬ原因ではないような………」
「………なんだよ、それ………」
希海はため息をつきながら、頭をくしゃくしゃにした。
お気に入りのソファに寝転がり、魔法の本を読んでいた希海は、何かを考え込んだ後に、ガバッと立ち上がった。そして、棚に敷き詰められている本たちの中からとある1冊を見つけ出すと、そこから更に何かを探し始めた。
璃真は不思議に思いつつも、何か思い付いたのだろうかと、気にもとめずに、テーブルの本に目を向けた。
が、希海はズカズカとこちらに向かって来て、璃真が読んでいた本の上に、先程取り出した本を乗せた。
「………これは?」
「これ、覚えとけ」