橘くん、今日もすきです
橘くんは私からもらうのは不本意かもしれないけど、
「じゃあ、…いいですか、先輩」
「もちろんだよっ!」
橘くんとまた話せる。
そう思っただけで私をこんなに笑顔にできちゃうんだ。
やっぱり私にとって、橘くんの存在はそれほどに大きくて、顔を見るたび、声を聞くたび、好きだなーって実感させられる。
「今日もかっこいいね、橘くん!」
「…。」
「だいすきだよ」
「…、周りの目が痛いのでやめてください」
学年が違うから彼に会える機会はあまりない。
だからこそ私は会うたびに橘くんにこの想いを伝えている。
8割型無反応だし、照れた様子なんて一度も見せてくれたことない。
一度くらい、その頬をすこしでも染めてみたいって思うけど、いいんだ。
言えるだけで、それでだけでいい。