橘くん、今日もすきです



「えぇ…っと、宮木孝太(みやぎこうた)っていいます…」




言いつつ、頬を赤く染めてる孝太くん。

どうしたんだろう…?




「孝太くん、どうしたの?お熱…?」




心配になって孝太くんのおでこに手を伸ばそうとすると、




「なにやってるんすか…?」




いつの間にやら私の背後に来ていた橘くんが私たちを怪訝そうに見つめて、そう声を発した。




橘くん!!!!



見つけた瞬間走りだす条件反射は、今日も健在。



橘くんを見た瞬間、私が今どんな状況でなにをしてたかなんて全部忘れてしまう。

ほんとに私って単純。



私は犬か!って自分でツッコミを入れたからもう他の人はツッコミ禁止だからね!




「橘くんに会いに来たんだよっ!」


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