橘くん、今日もすきです



「白糸先輩」



次に話しかけてきたのは橘くんで。

橘くんの声がいつにも増してなんだか不機嫌に聞こえる気がするのだけど…、いつものことすぎてよくわからない。


まだまだだなぁ、私も。

たくさんたくさん橘くんのことをしりたい。

しりたいけど、目の前の彼は私をみるだけで嫌な顔するんだもん。

教えてくれるはずないよなぁ、。



「白糸先輩」



私が1人で考え事をしていたから、もう一度橘くんに呼びかけられてしまう。




「ごめんね橘くん!!なぁに?」



私ったら、なんで橘くんの前ですらぼーっとしちゃうかな〜!!




「俺になんか用ですか?」



そう言われてやっと気づいた。

あ!私、橘くんに連絡先聞こうと思ってたのに忘れてた!!

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