橘くん、今日もすきです
自分のこういう忘れっぽいところ、ほんとに嫌になる。
でも、これは大切なことだから、なんとしてでも聞かないと!!
「橘くんの連絡先が知りたくて…」
「…」
「橘くん?」
好きといったわけでもないのに無言。無表情。
もしかして…怒らせちゃった?
「たちばなくーん」
橘くんの目の前で手をふるふる振ってみる。
そしたら、その手を掴んで、そして離された。
「見えてます聞こえてます」
「じゃあなんで無視するの?」
「無視じゃないです」
…橘くん全然こっち向いてくれない。