橘くん、今日もすきです


「美憂、いいことでもあった?」



女の私でも見惚れるくらい可愛いとも綺麗とも取れる完璧な笑顔を向けてくるのは私のお姉ちゃん。


お姉ちゃんは今大学一年生で、某有名大学に通っている。

完璧な容姿で頭もいいなんて、ずるいとしか言いようがない。

まあ、そんなお姉ちゃんのことが大好きなんだけど…。


もしも私がお姉ちゃんみたいに綺麗だったら、橘くんも好きになってくれたかな…なんて、マイナス思考に陥りそうになってやめた。



「うんっ!とってもいいことがあったの〜」

「なになに〜!ききたい〜!」

「あっ、お母さんには秘密にしたのにずるいわっ」



こういう話にのる母は見た目に負けず劣らず、中身まで若いまま。

うちの家族はびっくりするほど美形だな…。

身内の私でもそう思うんだから、誰が見てもそうだと思う。

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