夜華
「ちょっとまって!」
「まだミオちゃんと話したい。」
孝介さんに見つめられながら言われる。
顔から熱を感じるのが自分でもわかる。
お酒のせい お酒のせい って心の中で繰り返してるくらいの余裕のなさ。
「えっ、いいんですか?…嬉しい。」
「初めて指名しちゃった。なれないお客さんでごめんね。初めについてくれたのがミオちゃんでよかったなぁ。」
……初指名。お世辞でも嬉しい。
「初指名なんですか?!光栄すぎます…。私も全然慣れてないから、孝介さんに楽しませてもらっちゃってる。」
と言った瞬間に孝介さんの大きくて骨張った手が私の頭部へと伸びる。
頭を撫でられ、そのまま毛先の方へ手を滑らせた。
「光栄すぎるって。笑 慣れてないとは思わないけど、ミオちゃんみたいな子がこういうお店で働いてるのにびっくりした。偏見かもしれないけど。」
「いつまでもドレスに着せられてます…」
毛先をクルクルしてた指が背中に触れた。
くすぐったいくらい優しく触れられている。
クラクラしてくる…。
「ちょっと背中が熱いよ。すいませーん!オレンジジュース2つください。」
「飲みすぎちゃった?ソフトドリンクで乾杯しよっか。笑」
とテーブルには2つのオレンジジュース。
どこまで女慣れしてるの…って謎の嫉妬感まで芽生えてしまった。
「有難うございます。お酒弱くて…。」
「無理しちゃダメだよ。酔っ払うのは俺の前だけにして。」
低いトーンで言われたセリフに鼓動が高鳴る。
「…なんてね。今日は楽しかったよ。また話そうね。」
と彼はお会計を済ませ、私に名刺を渡して席を立った。
呆気ない終わり方に少し悲しくなった。
ドキドキしてたのは私だけなの…?
「まだミオちゃんと話したい。」
孝介さんに見つめられながら言われる。
顔から熱を感じるのが自分でもわかる。
お酒のせい お酒のせい って心の中で繰り返してるくらいの余裕のなさ。
「えっ、いいんですか?…嬉しい。」
「初めて指名しちゃった。なれないお客さんでごめんね。初めについてくれたのがミオちゃんでよかったなぁ。」
……初指名。お世辞でも嬉しい。
「初指名なんですか?!光栄すぎます…。私も全然慣れてないから、孝介さんに楽しませてもらっちゃってる。」
と言った瞬間に孝介さんの大きくて骨張った手が私の頭部へと伸びる。
頭を撫でられ、そのまま毛先の方へ手を滑らせた。
「光栄すぎるって。笑 慣れてないとは思わないけど、ミオちゃんみたいな子がこういうお店で働いてるのにびっくりした。偏見かもしれないけど。」
「いつまでもドレスに着せられてます…」
毛先をクルクルしてた指が背中に触れた。
くすぐったいくらい優しく触れられている。
クラクラしてくる…。
「ちょっと背中が熱いよ。すいませーん!オレンジジュース2つください。」
「飲みすぎちゃった?ソフトドリンクで乾杯しよっか。笑」
とテーブルには2つのオレンジジュース。
どこまで女慣れしてるの…って謎の嫉妬感まで芽生えてしまった。
「有難うございます。お酒弱くて…。」
「無理しちゃダメだよ。酔っ払うのは俺の前だけにして。」
低いトーンで言われたセリフに鼓動が高鳴る。
「…なんてね。今日は楽しかったよ。また話そうね。」
と彼はお会計を済ませ、私に名刺を渡して席を立った。
呆気ない終わり方に少し悲しくなった。
ドキドキしてたのは私だけなの…?