小林君が好きでたまらない
とある私立の男子校。

(どうしよう、今日持ち合わせの
お金少ないのだよね)

小林くんははギュッと目を閉じる。

今朝靴箱に「昼休み校舎の裏に来て
下さい」と書かれたメモを震える手で
持ちながら、小林君はこれから来るであろう
見知らぬ人を待っていた。

Fとだけ書いてあった。
多分カツアゲだ、、

もし行かないで今後集団でいじめでも
くらったら、後悔してもしきれない。

ネガティブなのは生まれつきだ。

そのメモのプリントが可愛いウサギの
イラストなのは、もはや気付いていない。
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