愛奏~aikanade~
その日の夜―。

あの後の私達は、他愛のない話しをして、みんなで遊んで、プリ撮って各自解散と、とても充実した日を送った。

さすがに今日は、はしゃぎすぎて疲れてしまい、家に着いた途端、バタンキュー。自分のベットにダイブしてしまった。ちょうどその時、携帯がなった。
ビックリして、慌てて電話をとると、亜以だったので、

「なぁんだ…亜以かぁ…」

と、安堵の溜息をついて着信ボタンを押した。

「もしもし?亜以、どうしたの?」

「もしもし?明日香ちゃん?俺②爽汰だけど♪」

「!!!?」

先輩!?…ビックリした。
確か、電話の相手は、亜以のはず…

「ごめん②!!まずは亜以ちゃんに変わるわ!」

そう言うと、先輩は消えて、携帯の持ち主に変わった。

「もしもし?明日香ぁ!?」

「亜以?何なの一体!いきなり先輩みたいな人の声が聞こえて…」

「うん!!爽汰先輩だもん♪」

慌てふためいている私をよそに、亜以は面白そうに、私に言った。

「何で爽汰先輩が!?」

「なんか、亜以が弘樹の家に行ったら、爽汰先輩がいて、そしたら先輩が、明日香の番号教えてって言うからさぁ~♪」

「えぇ!?教えたの?」

「教えてないよ♪だから、亜以の電話で、明日香から許可
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