恋叶うオフィス
若い子は積極的だ。先輩に注意されてもまったく動じない。真っ直ぐと武藤を見据えていた。
「いませんよ」
爽やかに微笑んだ武藤に、山崎さんは目を輝かせて、右手を挙げる。
「私、立候補します! まずご飯でも食べに行きませんか? 明日、どうですか?」
突然の立候補と誘いにみんな唖然とする。すごすぎる……。ここまで言えるのは、若いというからではなく、この人の性格からだろう。
物怖じしないのが、とても羨ましくなる。私には絶対無理だ。
さすがの武藤の困惑した表情になった。
「いや、明日は……予定があるので。またの機会に……」
「分かりました! では、また今度お誘いしますね! あ、いつでもいいので、武藤さんの都合のいい日を連絡ください」
「えっ……あー、そうですね。そのうち……」
曖昧に答える武藤の様子を気にすることなく、山崎さんは明るく伝える。
「ご連絡、お待ちしてます!」
「はい……」
なんとか笑みを浮かべていたが、武藤の顔は引きつっていた。人前で堂々とアピールされて、心底困っているようだ。
だけど、私がなにかを言える立場ではない。
「いませんよ」
爽やかに微笑んだ武藤に、山崎さんは目を輝かせて、右手を挙げる。
「私、立候補します! まずご飯でも食べに行きませんか? 明日、どうですか?」
突然の立候補と誘いにみんな唖然とする。すごすぎる……。ここまで言えるのは、若いというからではなく、この人の性格からだろう。
物怖じしないのが、とても羨ましくなる。私には絶対無理だ。
さすがの武藤の困惑した表情になった。
「いや、明日は……予定があるので。またの機会に……」
「分かりました! では、また今度お誘いしますね! あ、いつでもいいので、武藤さんの都合のいい日を連絡ください」
「えっ……あー、そうですね。そのうち……」
曖昧に答える武藤の様子を気にすることなく、山崎さんは明るく伝える。
「ご連絡、お待ちしてます!」
「はい……」
なんとか笑みを浮かべていたが、武藤の顔は引きつっていた。人前で堂々とアピールされて、心底困っているようだ。
だけど、私がなにかを言える立場ではない。