恋叶うオフィス
あたたかい距離
日中はまだまだ暑いけど、朝晩は涼しく感じる。気付けば、もう夏と呼べる季節は終わり、九月になっていた。
定時でオフィスを出て、同期会の会場である居酒屋へと歩みを進める。
一年に二回、同期会と称した同期だけの飲み会が開催される。時期は特に決まっていなく、そろそろ集まろうかと誰かが声をあげたときに集まっていた。
今日の参加人数は10人。このメンバーに武藤も宇野くんも含まれている。
宇野くんには、ちゃんと断ったけど「好きなヤツがいるのか?」と聞かれて、「うん」と答えた。
「武藤だろ?」と当てられて、頷いた。武藤に絶対言わないと約束してもらっている。ムカつくから絶対言わないと言ってくれた。
「お疲れさまー」
「渡瀬ちゃーん、お疲れー」
一番のりを目指してきたけど、すでに三人も来ていた。みんな早い。その中のひとり、宇野くんの隣に腰を下ろす。
「武藤と一緒に来るかと思ってた」
「武藤は今会議に出てる。定時には終わる予定だったけど、長引いてるのよね」
「ふーん、そうか。開始時間に間に合わないヤツはいつも誰かしらいるしな」
「うん、そうだよね」
定時でオフィスを出て、同期会の会場である居酒屋へと歩みを進める。
一年に二回、同期会と称した同期だけの飲み会が開催される。時期は特に決まっていなく、そろそろ集まろうかと誰かが声をあげたときに集まっていた。
今日の参加人数は10人。このメンバーに武藤も宇野くんも含まれている。
宇野くんには、ちゃんと断ったけど「好きなヤツがいるのか?」と聞かれて、「うん」と答えた。
「武藤だろ?」と当てられて、頷いた。武藤に絶対言わないと約束してもらっている。ムカつくから絶対言わないと言ってくれた。
「お疲れさまー」
「渡瀬ちゃーん、お疲れー」
一番のりを目指してきたけど、すでに三人も来ていた。みんな早い。その中のひとり、宇野くんの隣に腰を下ろす。
「武藤と一緒に来るかと思ってた」
「武藤は今会議に出てる。定時には終わる予定だったけど、長引いてるのよね」
「ふーん、そうか。開始時間に間に合わないヤツはいつも誰かしらいるしな」
「うん、そうだよね」