恋叶うオフィス
課長職に就いてからまだ二か月経っていない。意気揚々としているが、ときどき疲れたような表情を見る。
ときどきだから、あまり周囲には気付かれていないようだけど、私はいつも見ているから少しの変化でも気付く。少々ストーカーっぽいけど、好きだから見てしまう。
「ん、まあね。まさか20代で課長になれるとは俺もだけど、周りも思っていなかったからさ、先輩たちによく思われていないし……いろいろと発言にも注意しなくちゃならなくてね」
「あー、そうだよね。妬む人もいるだろうね。でも、武藤が選ばれたのだから堂々としていたらいいと思う。んー、でも、難しいよね……」
「ごめん。渡瀬の誕生日に愚痴って」
「ううん。最近あまり話せていなかったし、武藤忙しいから、ちょっと心配だった。私に話せることなら何でも話して。聞くことしか出来ないけど」
私に話すことで、武藤の気持ちが少しでも軽くなってくれたらいい。どんな愚痴でも聞く。
「ありがとう。渡瀬は優しいよね。いつも助けられてる」
「そんなことないよ。私の方が助けてもらってるから。まあ、お互いさまだよね。私たち同期だから、助け合うの当然だもの」
ときどきだから、あまり周囲には気付かれていないようだけど、私はいつも見ているから少しの変化でも気付く。少々ストーカーっぽいけど、好きだから見てしまう。
「ん、まあね。まさか20代で課長になれるとは俺もだけど、周りも思っていなかったからさ、先輩たちによく思われていないし……いろいろと発言にも注意しなくちゃならなくてね」
「あー、そうだよね。妬む人もいるだろうね。でも、武藤が選ばれたのだから堂々としていたらいいと思う。んー、でも、難しいよね……」
「ごめん。渡瀬の誕生日に愚痴って」
「ううん。最近あまり話せていなかったし、武藤忙しいから、ちょっと心配だった。私に話せることなら何でも話して。聞くことしか出来ないけど」
私に話すことで、武藤の気持ちが少しでも軽くなってくれたらいい。どんな愚痴でも聞く。
「ありがとう。渡瀬は優しいよね。いつも助けられてる」
「そんなことないよ。私の方が助けてもらってるから。まあ、お互いさまだよね。私たち同期だから、助け合うの当然だもの」