恋叶うオフィス
密着する体から武藤の熱が伝わってくる。確かにまだ酔っているようで、体が熱い。そうか、酔っているから、こんなことしてるのか……。
初めての抱擁に戸惑いながら、なぜなのかと考えた。自分が出した答えが正しいのか確認しようと武藤に訊く。
武藤の胸の中で発する声はくぐもっていたが。
「ソファーに座る? 立ってるのつらいよね?」
「いや……」
「でも……」
「このままがいい。渡瀬……」
呼ばれたから、彼の顔を見ようとなんとか顔をあげる。私の動きに合わせて、武藤も顔をこちらに向けた。絡む視線が徐々に近付く。
なにかを聞く体制ではなく、キスする体制になっていた。
重なる彼の唇は温かかったけれど、滑り込んできた舌は熱い。酔っている熱なのか、違う熱なのか……。
その熱い舌が、私の咥内で動く。私はそれを異物としないで、愛しいものと捉えた。躊躇いがちに私の舌に何度か触れてから、絡んでくる。
武藤の熱が伝わってきて、私も体温も上昇していく。頭が痺れて、息があがる。気付けば、私も彼をぎゅっと抱き締めていた。
初めての抱擁に戸惑いながら、なぜなのかと考えた。自分が出した答えが正しいのか確認しようと武藤に訊く。
武藤の胸の中で発する声はくぐもっていたが。
「ソファーに座る? 立ってるのつらいよね?」
「いや……」
「でも……」
「このままがいい。渡瀬……」
呼ばれたから、彼の顔を見ようとなんとか顔をあげる。私の動きに合わせて、武藤も顔をこちらに向けた。絡む視線が徐々に近付く。
なにかを聞く体制ではなく、キスする体制になっていた。
重なる彼の唇は温かかったけれど、滑り込んできた舌は熱い。酔っている熱なのか、違う熱なのか……。
その熱い舌が、私の咥内で動く。私はそれを異物としないで、愛しいものと捉えた。躊躇いがちに私の舌に何度か触れてから、絡んでくる。
武藤の熱が伝わってきて、私も体温も上昇していく。頭が痺れて、息があがる。気付けば、私も彼をぎゅっと抱き締めていた。