恋叶うオフィス
好きな人に求められてうれしくて、涙が滲む。ゆっくりと離れた武藤の瞳は熱っぽい。私の瞳はきっと潤んでいるだろう。
「渡瀬」と濡れた口で私を呼ぶ。返事をしないで、ただ見つめていると触れるだけのキスをして、密着させていた体を放した。
私は彼の手を握る。気持ちを伝えたい。
「武藤……。私……」
「渡瀬」
「ん?」
続く言葉を遮られたけど、武藤が何を言おうとしているのかまず聞きたかった。気持ちが知りたい。
「渡瀬とのキス、気持ちいい……」
予想もしていない発言に私の顔は一気に熱を帯びる。多分真っ赤になっている。『気持ちいい』って、どう返したら……。
私の両肩を掴む武藤の顔が恥ずかしくて、見れない。目を泳がせてしまう。
「武藤、また酔っているから?」
「違う。渡瀬が欲しくなったから……」
「私はずっと、ずっと……」
「ごめん、トイレ貸して」
「えっ?」
またもや続く言葉を遮られた。トイレに駆け込む武藤に唖然とする。このタイミングでトイレって……。
「渡瀬」と濡れた口で私を呼ぶ。返事をしないで、ただ見つめていると触れるだけのキスをして、密着させていた体を放した。
私は彼の手を握る。気持ちを伝えたい。
「武藤……。私……」
「渡瀬」
「ん?」
続く言葉を遮られたけど、武藤が何を言おうとしているのかまず聞きたかった。気持ちが知りたい。
「渡瀬とのキス、気持ちいい……」
予想もしていない発言に私の顔は一気に熱を帯びる。多分真っ赤になっている。『気持ちいい』って、どう返したら……。
私の両肩を掴む武藤の顔が恥ずかしくて、見れない。目を泳がせてしまう。
「武藤、また酔っているから?」
「違う。渡瀬が欲しくなったから……」
「私はずっと、ずっと……」
「ごめん、トイレ貸して」
「えっ?」
またもや続く言葉を遮られた。トイレに駆け込む武藤に唖然とする。このタイミングでトイレって……。