恋叶うオフィス
ずっとそばにいたいけど、家族ではない私が武藤の看病で会社を休めない。
今日は残業しないで早々と片付けて、また武藤のところに行く。冷蔵庫にいろいろと食材は入っていたので、それを使わせてもらって何か作ろう。
電車内でメッセージを送るとすぐ返事が来た。まだ平熱にはなってないけど、だいぶ下がったらしく食欲はあるという。
栄養あって、消化の良いものにしようかな。
一応インターホンは鳴らしたが、預かっていたカードキーで開けて、「おじゃまします」と小声で言ってから入る。
武藤の部屋へと歩いていると、先にドアが開かれた。やつれた顔の武藤が出てくる。髪もボサボサだ。
「大丈夫? 横になっていて、いいのに」
「あー、うん。でも、頭もスッキリしてきたし」
「だめだよ。ほら、戻って」
武藤はなにかブツブツ言いながら、ベッドに戻る。ちょっと強引だったかな。でも、まだ熱はあるようだし……。
彼の額に手を当てる。午前中ほど熱くはないけど、まだ熱い。やはりまだ寝ていたほうが絶対にいい。
武藤は、弱々しく微笑んだ。
今日は残業しないで早々と片付けて、また武藤のところに行く。冷蔵庫にいろいろと食材は入っていたので、それを使わせてもらって何か作ろう。
電車内でメッセージを送るとすぐ返事が来た。まだ平熱にはなってないけど、だいぶ下がったらしく食欲はあるという。
栄養あって、消化の良いものにしようかな。
一応インターホンは鳴らしたが、預かっていたカードキーで開けて、「おじゃまします」と小声で言ってから入る。
武藤の部屋へと歩いていると、先にドアが開かれた。やつれた顔の武藤が出てくる。髪もボサボサだ。
「大丈夫? 横になっていて、いいのに」
「あー、うん。でも、頭もスッキリしてきたし」
「だめだよ。ほら、戻って」
武藤はなにかブツブツ言いながら、ベッドに戻る。ちょっと強引だったかな。でも、まだ熱はあるようだし……。
彼の額に手を当てる。午前中ほど熱くはないけど、まだ熱い。やはりまだ寝ていたほうが絶対にいい。
武藤は、弱々しく微笑んだ。