あなたに恋をする〜happiness〜
ードカッ

「うっ………!」

「羽山く………」

あ、ヤバい。
体が………思うように動かない………。

「うぅ………」

羽山君は創ちゃんにサッカーボールでおもいっきり当てられた。
羽山君はもろに食らってしまい小さなうめき声をあげていた。
そして地面に寝転んだまま。

「羽山君、大丈夫!?」

私は羽山君の近くに行きたかった。
なのに行けなかったんだ。
私は………創ちゃんに抱き上げられた。
そしてお姫様抱っこされる。

「創ちゃんおろして!」

「何でだよ?こいつがお前をいじめてたんだろ?だからやり返した」

「羽山君は何にもしてないよ!」

………体が軽くなった。
痛みもない。

ードンッ

「創ちゃん、羽山君に謝って!大丈夫、羽山君?ごめんね創ちゃんが………」

私は創ちゃんから離れて羽山君のところに行った。
羽山君はお腹らへんを押さえている。
お腹らへんが痛いんだ………。
でも当てられたのは胸らへんなんじゃ………。
とにかく何とかしなきゃ。

「羽山君、立てる?家まで付き添うよ………」

「すみませ………っ」

「ごめんね、私のせいで………」

「いえ、花宮さんのせいじゃありません。もともと………」

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